バーンダウンチャートで、進捗を可視化しよう

Backlogのバーンダウンチャートは、プロジェクトの進捗をマイルストーンごとにグラフ表示する機能です。グラフを見れば課題が完了するペースが把握できるので、終了日までにすべての作業が終わるか判断できます。(終わらない見込みであれば、何らかの対策を検討しましょう!)

利用するには、「プロジェクト設定>基本設定>チャートを使用する」にチェックを付けましょう(管理者、またはプロジェクト管理者のみ設定可能)。

バーンダウンチャートは、スタンダードプラン以上でご利用頂けます。

バーンダウンチャートの表示

マイルストーンを設定していると、プロジェクトホームに表示されます。マイルストーンの期間に"今日"が含まれていると表示されます。例えば、今日が8/10だとして、8/1〜8/15までのマイルストーンAが存在する場合、マイルストーンAのバーンダウンチャートが表示されます。

バーンダウンチャートの見方

バーンダウンチャートの縦軸は、マイルストーンに紐付いた課題の総作業量を表します。総作業量とは、課題の個数、または予定時間の合計です。横軸は、マイルストーンの開始日と終了日を表しています。

課題に予定時間を設定している場合、総作業量は予定時間の合計となります。予定時間を設定していない課題は、予定時間1とみなされます。

緑の実績線が、実際に課題の進捗を表しています。実績線は、日付の推移とともに右に移動しながら、その日の最新の残り作業量を表示しています。課題を完了させると、下にさがります。

斜めに引かれた灰色の線は、進捗を判断する基準となる線で理想線と言われます。単刀直入に言えば、実績線が理想線より上にあると進捗は「遅れている」、理想線より下にあると進捗は「予想より早い」と判断できます。

理想線とは、一定のペースで課題を完了させマイルストーンの終了日に残り作業量が0になる場合の線です。もし実績線が理想線より上側のままで進むと、マイルストーンの終了日になっても「残り作業がある=終わらない」ことになります。一方、実績線が理想線を下回り続けると、マイルストーンで予定された終了日よりも早く終わる、と予想できます。

バーンダウンチャートには、もう一つの基準となる線が引かれています。黄色の計画線です。計画線は理想線とは関係なく、課題に設定された期限日に基づいた進捗の予定が表示されています。この計画線の推移と、実績線の推移が一致しているかによっても、プロジェクトの進捗を判断できます。この場合も、実績線が計画線より上側にあれば「遅れている」、下にあれば「予想より早い」と判断できます。

理想線と計画線の使い分け

理想線と計画線のどちらを頼りにすべきかは、プロジェクト及びマイルストーンの性質や状況によって変わります。

ソフトウェア開発、Web制作など成果物を生み出すタスクが多いプロジェクトの場合は、理想線を頼りに判断します。マイルストーンの終了日までにすべてのタスクが終わることが重要で、その間の進捗を日付単位で細かく管理すると煩雑になることがあるからです。

逆に、タスクの実施が日付ごとに細かく決まっていて、かつタスクの粒度が大きく異なる業務の場合は、計画線も判断基準として有効です。理想線は全タスクの平均を表現しているので、タスクの粒度が大きく異なると、計画と乖離してしまいがちだからです。その場合でも、実績線が計画線上の推移と一致していれば、プロジェクトは順調に進行している、と判断することができます。